直ぐ傍にスイングがある。ビッグ・バンドがある。
2011年末にいつものメンバーが揃って、2012年明けと同時にやはりいつものメンバーが揃う。実にいいもんだ。
直ぐ傍に、こんな近くにこんないぶし銀のごとくのバンドがあることに、改めて幸せを感ずる。

さあ、今年も”Let’s Swing!”。
何もかもはさて置けないが、大いにスイングしたいものだ。
26年目の「鈴木正男 & SWING TIMES」のカウント・ダウンに続いてのハッピー・ニュー・イヤーライブ。いつもの通り、鈴木正男のクラリネットのイントロによる「Let’s Dance」で始まった。
そして「Don’t Be That Way」、「Jersey Bounce」、「Sugar Foot Stomp」、「Six Flats Unfurnished」と、立て続けに耳慣れたお馴染みのグッドマン・ナンバーが続く。
とはいえ、「Don’t Be That Way」も「Six Flats Unfurnished」も久し振りかな‥やはり否が応でもどことなく弾んでくる。
久し振りに鈴木孝二(as)の「In A Sentimental Mood」を聴いた。
いいなぁ‥古今亭志ん朝(三代目)じゃないが「貰いもンの角砂糖のようだね、角が取れてるねぇ!」、まさにそんな、まさにこの曲らしいいい演奏だった。
若くて勢いのある演奏ももちろん悪くはない。が、どうしてもどこがどうと言えないベテランの味わい深さは、やはりどうにもならない。

もうひとつ、同じようにこの日の味わい深いプレイをご紹介しよう。
岸 義和(tp)による、ハリー・ジェームスのヒット曲「Sleepy Lagoon」である。
やはりこの「Sleepy Lagoon」にも、どうにもならない味わい深さに聴き惚れた。堪能した。
彼は個人的にもハリー・ジェームスやレイ・アンソニーに傾倒し、ビッグ・バンドを率いて演奏活動を続けている。
レイ・アンソニーと言えばハリー・ジェームス同様、今風に言えばイケメンの「コーヒー・ルンバ」などでお馴染みのトランペッターであり、バンド・リーダーである。
今時こんな演奏を聴かせてくれるプレイヤーがいることがうれしい。そんな岸 義和の「Sleepy Lagoon」である。是非女性に、若い女性にそのスイートなトーンに浸ってほしい。
そう言えば、3月2日(金)には彼の率いるビッグ・バンドが、それらのナンバーを存分に楽しませてくれるライブを催すという。(赤坂B♭)
興味のある方はお出かけいただければと思う。是非、お勧めしたい。

それから味わい深いと言えば、新年を迎える直前(2部)の、鈴木正男と息子の鈴木直樹との2クラリネットによる「鈴懸の径」とグッドマン・スタイルの「Stardust」。
鈴木親子による「鈴懸の径」はもはや大晦日の恒例のようになっているが、何とも言えず微笑ましくていい。
グッドマン・スタイルの「Stardust」。
これは昨年11月3日の25周年コンサートでの予定にない、突然の演奏がSWING TIMESの初演だったが、じっくりと聴きたいグッドマン・ファンにとってはまさに2011年の終わるギリギリのビッグ・プレゼントだった。
鈴木正男のクラリネットもゆったりとしていて良かった。

そして田辺信男(ts)の大橋志のピアノをバックにじっくりと聴かせてくれた「The Peacock」。
これはスタン・ゲッツとこの曲の作曲者であるピアニストのジミー・ロウルズのデュオがやっているが、我らが田辺信男と大橋志のベテラン二人も申し分ない。
特に彼のテナーはいい音をしている。こんなバラードを吹かせたら堪らない。
またトロンボーンの内田光昭のオリジナル曲「Thunder Ballard」も佳曲であり、演奏もなかなかよかった。
いつも思うが、長田明子の歌はミディアム・テムポの曲がいいなぁ、ノリが良くて、どことなく弾んできて気持ちがいい。
今回は「Ain’t He Sweet」、「East Of The Sun」(SWING TIMESバック、吉池健二郎編曲)など特に良かった。もちろん「More Than You Know」も、「Out Of Nowhere」も結構でした。
こうしてこの2年越しのライブを紹介していると、個人的にプレイヤーを一人一人追っかけてみても、「鈴木正男 & SWING TIMES」にはずいぶんと役者が揃っているとつくづく思う。

「鈴木正男 & SWING TIMES」も26年目に入った。
4半世紀と言うのは長い。が、まだまだ身近なスイング・オーケストラとして大いに楽しませて欲しい。
特にここへきてうれしいのは、鈴木正男が今までは手がけなかった、B.グッドマンの色物的なナンバーにも目を向けて楽しんでいることである。
いやB.グッドマンに限らず、ジーン・クルーパでおなじみの「Drum Boogie」などを昨年は手がけるなど、益々幅が広がっている。熟してきていると言えよう。
今年はますますエンターテイメントなスイングを楽しませてほしい。
大いに期待したい。ちなみに次回のライブは2月27日(月)である。
※敬称は略させていただいております。
第1セット
1) Let’s Dance
2) Don’t Be That Way
3) Jersey Bounce
4) Sugar Foot Stomp
5) Six Flats Unfurnished
6) Ain’t He Sweet(vo)
7) Love Is A Simple Thing(vo)
8) Out Of Nowhere(vo、SWING TIMESバック)
9) In A Sentimental Mood
10) Stealing Apple
第2セット
1) 鈴懸の径
2) Stardust
3) Thunder Ballard
4) The Peacock
5) Send In The Crown
6) Memories Of You
7) 蛍の光
8) Happy Here Come
9) When The Saints Go Marching In
10) Roll ‘Em
11) More Than You Know(vo)
12) Sometimes I’m Happy
第3セット
1) Strings Of Pearls
2) I Know Why
3) Moonlight Serenade
4) In The Mood
5) It’s Easy To Remember(vo)
6) East Of The Sun(vo、SWING TIMESバック)
7) One O’clock Jump
8) Sleepy Lagoon
9) Sing, Sing, Sing
10) (encore) Pink Panther
メンバー
Tp 城谷雄策、上石 統、岸 義和、鈴木正晃
Tb 小林 稔、内田光昭、吉池健二郎
Sax 大堀 博、鈴木直樹、鈴木孝二、田辺信男、唐木洋介
Pf 大橋志 Gui 佐久間 和 Bass ジャンボ小野 Ds 山下暢彦
2011年末にいつものメンバーが揃って、2012年明けと同時にやはりいつものメンバーが揃う。実にいいもんだ。
直ぐ傍に、こんな近くにこんないぶし銀のごとくのバンドがあることに、改めて幸せを感ずる。

さあ、今年も”Let’s Swing!”。
何もかもはさて置けないが、大いにスイングしたいものだ。
26年目の「鈴木正男 & SWING TIMES」のカウント・ダウンに続いてのハッピー・ニュー・イヤーライブ。いつもの通り、鈴木正男のクラリネットのイントロによる「Let’s Dance」で始まった。
そして「Don’t Be That Way」、「Jersey Bounce」、「Sugar Foot Stomp」、「Six Flats Unfurnished」と、立て続けに耳慣れたお馴染みのグッドマン・ナンバーが続く。
とはいえ、「Don’t Be That Way」も「Six Flats Unfurnished」も久し振りかな‥やはり否が応でもどことなく弾んでくる。
久し振りに鈴木孝二(as)の「In A Sentimental Mood」を聴いた。
いいなぁ‥古今亭志ん朝(三代目)じゃないが「貰いもンの角砂糖のようだね、角が取れてるねぇ!」、まさにそんな、まさにこの曲らしいいい演奏だった。
若くて勢いのある演奏ももちろん悪くはない。が、どうしてもどこがどうと言えないベテランの味わい深さは、やはりどうにもならない。

もうひとつ、同じようにこの日の味わい深いプレイをご紹介しよう。
岸 義和(tp)による、ハリー・ジェームスのヒット曲「Sleepy Lagoon」である。
やはりこの「Sleepy Lagoon」にも、どうにもならない味わい深さに聴き惚れた。堪能した。
彼は個人的にもハリー・ジェームスやレイ・アンソニーに傾倒し、ビッグ・バンドを率いて演奏活動を続けている。
レイ・アンソニーと言えばハリー・ジェームス同様、今風に言えばイケメンの「コーヒー・ルンバ」などでお馴染みのトランペッターであり、バンド・リーダーである。
今時こんな演奏を聴かせてくれるプレイヤーがいることがうれしい。そんな岸 義和の「Sleepy Lagoon」である。是非女性に、若い女性にそのスイートなトーンに浸ってほしい。
そう言えば、3月2日(金)には彼の率いるビッグ・バンドが、それらのナンバーを存分に楽しませてくれるライブを催すという。(赤坂B♭)
興味のある方はお出かけいただければと思う。是非、お勧めしたい。

それから味わい深いと言えば、新年を迎える直前(2部)の、鈴木正男と息子の鈴木直樹との2クラリネットによる「鈴懸の径」とグッドマン・スタイルの「Stardust」。
鈴木親子による「鈴懸の径」はもはや大晦日の恒例のようになっているが、何とも言えず微笑ましくていい。
グッドマン・スタイルの「Stardust」。
これは昨年11月3日の25周年コンサートでの予定にない、突然の演奏がSWING TIMESの初演だったが、じっくりと聴きたいグッドマン・ファンにとってはまさに2011年の終わるギリギリのビッグ・プレゼントだった。
鈴木正男のクラリネットもゆったりとしていて良かった。

そして田辺信男(ts)の大橋志のピアノをバックにじっくりと聴かせてくれた「The Peacock」。
これはスタン・ゲッツとこの曲の作曲者であるピアニストのジミー・ロウルズのデュオがやっているが、我らが田辺信男と大橋志のベテラン二人も申し分ない。
特に彼のテナーはいい音をしている。こんなバラードを吹かせたら堪らない。
またトロンボーンの内田光昭のオリジナル曲「Thunder Ballard」も佳曲であり、演奏もなかなかよかった。
いつも思うが、長田明子の歌はミディアム・テムポの曲がいいなぁ、ノリが良くて、どことなく弾んできて気持ちがいい。
今回は「Ain’t He Sweet」、「East Of The Sun」(SWING TIMESバック、吉池健二郎編曲)など特に良かった。もちろん「More Than You Know」も、「Out Of Nowhere」も結構でした。
こうしてこの2年越しのライブを紹介していると、個人的にプレイヤーを一人一人追っかけてみても、「鈴木正男 & SWING TIMES」にはずいぶんと役者が揃っているとつくづく思う。

「鈴木正男 & SWING TIMES」も26年目に入った。
4半世紀と言うのは長い。が、まだまだ身近なスイング・オーケストラとして大いに楽しませて欲しい。
特にここへきてうれしいのは、鈴木正男が今までは手がけなかった、B.グッドマンの色物的なナンバーにも目を向けて楽しんでいることである。
いやB.グッドマンに限らず、ジーン・クルーパでおなじみの「Drum Boogie」などを昨年は手がけるなど、益々幅が広がっている。熟してきていると言えよう。
今年はますますエンターテイメントなスイングを楽しませてほしい。
大いに期待したい。ちなみに次回のライブは2月27日(月)である。
※敬称は略させていただいております。
第1セット
1) Let’s Dance
2) Don’t Be That Way
3) Jersey Bounce
4) Sugar Foot Stomp
5) Six Flats Unfurnished
6) Ain’t He Sweet(vo)
7) Love Is A Simple Thing(vo)
8) Out Of Nowhere(vo、SWING TIMESバック)
9) In A Sentimental Mood
10) Stealing Apple
第2セット
1) 鈴懸の径
2) Stardust
3) Thunder Ballard
4) The Peacock
5) Send In The Crown
6) Memories Of You
7) 蛍の光
8) Happy Here Come
9) When The Saints Go Marching In
10) Roll ‘Em
11) More Than You Know(vo)
12) Sometimes I’m Happy
第3セット
1) Strings Of Pearls
2) I Know Why
3) Moonlight Serenade
4) In The Mood
5) It’s Easy To Remember(vo)
6) East Of The Sun(vo、SWING TIMESバック)
7) One O’clock Jump
8) Sleepy Lagoon
9) Sing, Sing, Sing
10) (encore) Pink Panther
メンバー
Tp 城谷雄策、上石 統、岸 義和、鈴木正晃
Tb 小林 稔、内田光昭、吉池健二郎
Sax 大堀 博、鈴木直樹、鈴木孝二、田辺信男、唐木洋介
Pf 大橋志 Gui 佐久間 和 Bass ジャンボ小野 Ds 山下暢彦
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直ぐ傍にスイングがある。ビッグ・バンドがある。2011年末にいつものメンバーが揃って、2012年明けと同時にやはりいつものメンバーが揃う。実にいいもんだ。直ぐ傍に、こんな近くにこんないぶし銀のごとくのバンドがあることに、改めて幸せを感ずる。さあ、今年も”Let’s...
2012/03/20(Tue) 12:33:38 | まとめwoネタ速suru
直ぐ傍にスイングがある。ビッグ・バンドがある。2011年末にいつものメンバーが揃って、2012年明けと同時にやはりいつものメンバーが揃う。実にいいもんだ。直ぐ傍に、こんな近くにこんないぶし銀のごとくのバンドがあることに、改めて幸せを感ずる。さあ、今年も”Let’s...
2012/04/02(Mon) 12:30:21 | まとめwoネタ速suru
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