アコースティックで、ハッピーなSwingのオーケストラ「鈴木正男& SWING TIMES」のブログ。頭の奥に、心の裏側に、身体の隅々まで届く軽い音楽のメッセージ。2011年には25周年を迎えます。
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「Oh! Baby」はクラリネットがリードするコンボ(小編成)で始まり、途中からビッグ・バンドをバックに、クラリネットとビッグ・バンドが呼応しあうというか追っかけあう、スリリングでドラマチックな楽しい曲。

明日から9月、残暑も終わりそろそろ秋風が‥と思いきや真夏でもそうないだろうというような太陽がカーッ!日が落ちてもその余熱がムワーッときて、まさに熱いトタン屋根の猫状態にもかかわらず、南青山MANDALAでの「鈴木正男 & SWING TIMES」の定期ライブはいつになく超満員だった。
SWING TIMES

この日(8月31日)は今いうようにまずお客さまに、そしてメンバーに、さらにプログラムにとドラマチックな要素が揃っていた。
その第一が前述の「Oh! Baby」。
快いテンポの上に、最初はクラリネットと4リズムの掛け合い。それからブラス、サックスセクションが加わり、クラリネットが呼びかけブラスとサックスが同じフレーズで応える。この小気味よさが堪らなくいい。

この曲で想い出すのは、14年前、「鈴木正男 & SWING TIMES」10周年のコンサート(麻布の東京アメリカンクラブでのディナーコンサート)の時、「鈴木章治とリズムエース」のメンバーだったヴァイブラホーンの松崎龍生をゲストに迎え、この「Oh! Baby」をやった。
実はこの前の年(1995年9月10日)、リーダーの鈴木正男の兄鈴木章治が亡くなり、その追悼も兼ねてメンバーだった松崎龍生を加えての「Oh! Baby」だったのだが‥クラリネットにヴァイブ、そしてオーケストラ、それは見事な演奏だった。
ヴァイブこそ無かったが、今回のMANDALAでの演奏も実にスリリングで興奮した。

ドラマチックといえば、ロシアの作曲家プロコフィエフの「ピーターと狼」のスイング・オーケストラ版。
小学生の頃、音楽の時間に鑑賞した「ピーターと狼」。そのピーターのテーマがスイングになって展開していく。スイングジャズのしなやかさというか、遊び心というかシャレっぽさを見たような気がする。
鈴木正男 & 直樹

この日特別サービスといおうか、お土産とでもいおうか、お客さんが大喜びしたスペシャル演奏があった。
この日珍しくリーダー鈴木正男の次男(鈴木章治の甥)鈴木直樹がサックスラインに加わっていた。そこで第2部の始まりに、鈴木正男・鈴木直樹親子の2クラリネットでの「鈴懸の径」があった。
何年に1回あるかないかの、言ってみれば本家本元の「鈴懸の径」である。ただ単にクラリネットが2本揃ったからというだけではない、何ともいえない味のある「鈴懸の径」であった。
鈴木章治と弟正男との2クラリネットの演奏(レコーディング)もあった。そしてその弟とその息子と‥そうか音楽にも、ジャズにもこういうことがあるんだ。いいもんだ‥。

今度近く長田明子のCDを紹介しようと思うが、この日の彼女のヴォーカルも良かった。
中でもメンバーのピアノの大橋高志が書いたという「I Got Rhythm」は、鈴木正男のクラリネットとのユニゾン(同じメロディーを一緒に演奏)でのスキャットがあり、聴き応えがあった。
そして「Georgia On My Mind」は妙に雰囲気をつけない、いかにも彼女らしい歌い方がとてもいい。それに「You Turned The Tables On Me」はオーケストラをバックに、昔から得意としているレパートリーだけに、最近では見られないいかにもバンド付きの歌い手というような雰囲気で大いに楽しめた。
このヴォーカルのもう一つの楽しみは、間奏に誰が立ち上がるか分からないソリストの味わいがある。田辺信男(ts)、唐木洋介(ts)、内田光昭(tb)等々、何とも言えない素敵なソロを聴かせてくれる。
長田明子

この日のプログラムとメンバーを紹介しておこう。
第1部
1.Let’s Dance 2.Goody Goody 3.Anything For You 4.Sugar Foot Stomp
5.Sometimes I’m Happy 6.Georgia On My Mind(vo) 7.September In The Rain(vo)
8.You Turned Table On Me(vo) 9.A Ring With Pearl 10.Smile 11.Peter Ang The Wolf
第2部
1.鈴懸の径 2.Star Dust 3.A String of Pearls 4.American Patrol 5.Moonlight Serenade 6.In The Mood 7.I Got Rhythm(vo)、8.Fools Rsh In(vo) 9.Fly Me To The Moon(vo) 10.Oh ! baby 11.Sleepy Lagoon 12.Festival And Children 13.Happy Session Blues

第1部の9.A Ring With Pearl(真珠の指輪)と、第2部の12.Festival And Children(祭りと子供たち)の2曲は、リーダー鈴木正男の兄 鈴木章治の作曲である。2曲ともに、実にドラマチックで名曲である。

こんなメンバー、なかなか揃わない。この日のお客は大喜びだった。
<トランペット>鈴木正晃、岸 義和、間宮良二、牧原正洋
<トロンボーン>内田光昭、吉池健二郎、小林 稔
<サックス>鈴木孝二、鈴木直樹、田辺信男、唐木洋介、大堀 博
<ピアノ>大橋高志、<ギター>蓮見芳男、<ベース>ジャンボ小野、<ドラムス>八木秀樹
<クラリネット>鈴木正男、<ヴォーカル)長田明子

暑く熱く、ドラマチックな晩でした。
※敬称略
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【2010/09/02 20:21】 | SWING TIMES
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