師走になって、寒くなって、何となく気ぜわしくなって、何をやってもこんなことをしていていいのだろうか、などとどことなく落ち着かない時に聴くといい曲がある。
「Sometimes I’m Happy」である。
「鈴木正男 & SWING TIMES」の得意な曲で、というよりリーダーの鈴木正男が大好きな曲で時々聴かせてくれる。
2ビートの、時々ではなく聴くときはいつも幸せな気分にしてくれる。いや、時々しか聴かれないんだから、やはり時々か━
印象としては、毎年恒例の大晦日のカウント・ダウンライブの時には毎年聴いて温かい心持になれ、まるで大晦日の深夜聴く曲のように思う。
そう、曲想も歌詞もゆったりとしていて温もりがある。(詞アーヴィング・シーザー、曲ヴィンセント・ユーマンズ)
時々、しあわせだったり
時々、憂うつだったり、
僕の気持ちはいつも君しだい‥
Sometimes I’m happy, sometimes I’m blue
My disposition depends on you
I never mind the rain from the skies
If I can find the sun in your eyes
Sometimes I love you, sometimes I hate you
But when I hate you, it’s cause I love you
That’s how I am, so what can I do?
I’m happy when I’m with you
歌詞は何人かが関わり(オスカー・ハマースタイン二世など)、紆余曲折あって最終的にアーヴィング・シーザーの今のものになったらしい。
曲は1923年ごろというから相当古い。昔の人はずい分洒落たセンスを持っていたものだと感心する。

そういう意味ではこの手の曲は演奏する側のセンスも問われる曲なのかもしれない。
その点、「鈴木正男 & SWING TIMES」はベテランと中堅プレイヤーがうまく融合した、特異なバンドと言える。
特にサックスのラインとリズムセクションは、まさに酸いも甘いも噛み分け粋さを醸す芸達者ぞろい。絶妙なアンサンブルと2ビートが心地いい。
この「Sometimes I’m Happy」を演奏している時の鈴木正男の、クラリネットを吹いている時もさることながら、クラリネットを片手に身体を揺らしている表情と様子は気持ち良さそうでつい顔がほころんでしまう。
仕事や生活のストレス、あるいは暮れ独特の寂寥感をもやんわりと包み込んで、ホッとさせてくれるのである。
SWING TIMESでは演奏だが、この曲は男性・女性どちらも好んで歌われているようで、男性ヴォーカルだと個人的にはナット・キング・コールがしみじみといい。それにミルス・ブラザーズもいい。
女性ヴォーカルならドリス・デイ、ジョー・スタッフォード、ジューン・クリスティetc.‥いい曲は誰が歌っても、それぞれの味が滲み出て楽しめるものである。
演奏ものだとやはりベニー・グッドマンにいってしまう。
前にも紹介したが(「ベニー・グッドマンに沿う━」)、SWING TIMESの「Sometimes I’m Happy」は、「ベニー・グッドマンライブラリー」のあるアメリカのイエール大学から提供された、ベニー・グッドマンが実際に使っていた楽譜での演奏であり、今一番グッドマンの味わいが楽しめると言っても過言ではないだろう。
今年、2010年も後わずか‥
大晦日には「鈴木正男 & SWING TIMES」の豊かなサウンドで「Sometimes I’m Happy」の洒落たしあわせ感に浸り、そのまま2011年のしあわせ始めにしたいものだ。
●12月31日(金)『Swing Jazzで年越しを!カウント・ダウン in 南青山MANDALA』
Open 21:00 Start 22:00~元旦深夜まで(3set)
Charge 一般(3set)¥5,500(1drink付)、学生(3set)¥2,500(1drink付)
チケットのお求めは━南青山「MANDALA」 tel (03)-5474-0411
「Sometimes I’m Happy」である。
「鈴木正男 & SWING TIMES」の得意な曲で、というよりリーダーの鈴木正男が大好きな曲で時々聴かせてくれる。
2ビートの、時々ではなく聴くときはいつも幸せな気分にしてくれる。いや、時々しか聴かれないんだから、やはり時々か━
印象としては、毎年恒例の大晦日のカウント・ダウンライブの時には毎年聴いて温かい心持になれ、まるで大晦日の深夜聴く曲のように思う。
そう、曲想も歌詞もゆったりとしていて温もりがある。(詞アーヴィング・シーザー、曲ヴィンセント・ユーマンズ)
時々、しあわせだったり
時々、憂うつだったり、
僕の気持ちはいつも君しだい‥
Sometimes I’m happy, sometimes I’m blue
My disposition depends on you
I never mind the rain from the skies
If I can find the sun in your eyes
Sometimes I love you, sometimes I hate you
But when I hate you, it’s cause I love you
That’s how I am, so what can I do?
I’m happy when I’m with you
歌詞は何人かが関わり(オスカー・ハマースタイン二世など)、紆余曲折あって最終的にアーヴィング・シーザーの今のものになったらしい。
曲は1923年ごろというから相当古い。昔の人はずい分洒落たセンスを持っていたものだと感心する。

そういう意味ではこの手の曲は演奏する側のセンスも問われる曲なのかもしれない。
その点、「鈴木正男 & SWING TIMES」はベテランと中堅プレイヤーがうまく融合した、特異なバンドと言える。
特にサックスのラインとリズムセクションは、まさに酸いも甘いも噛み分け粋さを醸す芸達者ぞろい。絶妙なアンサンブルと2ビートが心地いい。
この「Sometimes I’m Happy」を演奏している時の鈴木正男の、クラリネットを吹いている時もさることながら、クラリネットを片手に身体を揺らしている表情と様子は気持ち良さそうでつい顔がほころんでしまう。
仕事や生活のストレス、あるいは暮れ独特の寂寥感をもやんわりと包み込んで、ホッとさせてくれるのである。
SWING TIMESでは演奏だが、この曲は男性・女性どちらも好んで歌われているようで、男性ヴォーカルだと個人的にはナット・キング・コールがしみじみといい。それにミルス・ブラザーズもいい。
女性ヴォーカルならドリス・デイ、ジョー・スタッフォード、ジューン・クリスティetc.‥いい曲は誰が歌っても、それぞれの味が滲み出て楽しめるものである。
演奏ものだとやはりベニー・グッドマンにいってしまう。
前にも紹介したが(「ベニー・グッドマンに沿う━」)、SWING TIMESの「Sometimes I’m Happy」は、「ベニー・グッドマンライブラリー」のあるアメリカのイエール大学から提供された、ベニー・グッドマンが実際に使っていた楽譜での演奏であり、今一番グッドマンの味わいが楽しめると言っても過言ではないだろう。
今年、2010年も後わずか‥
大晦日には「鈴木正男 & SWING TIMES」の豊かなサウンドで「Sometimes I’m Happy」の洒落たしあわせ感に浸り、そのまま2011年のしあわせ始めにしたいものだ。
●12月31日(金)『Swing Jazzで年越しを!カウント・ダウン in 南青山MANDALA』
Open 21:00 Start 22:00~元旦深夜まで(3set)
Charge 一般(3set)¥5,500(1drink付)、学生(3set)¥2,500(1drink付)
チケットのお求めは━南青山「MANDALA」 tel (03)-5474-0411
スポンサーサイト
| ホーム |