今までの「鈴木正男 & SWING TIMES」のライブのプログラムや、記録で残している音源などをつらつらと見ながら聴きながら彷徨っていた。
そこで本稿の1回目「Let’ Swing!」でも紹介した、6月28日のライブでの「Dou Know What It Means To Miss New Orleans?」を見つけた。
私ごとながら、長いこと観たいみたいと思いながらも観られないでいた映画があった。日本で公開はされておらず、つい最近までビデオなども市販さていなかったと思う。なのにも関わらず観たことのある人がいて悔しく思ったものだ。

「New Orleans」(監督アーサー・ルービン、1947年公開。アメリカ)である。
イラストレーターであり、映画監督でもある和田 誠氏によると1960年代に初めてテレビで放映されたという(著書「映画とジャズ」より)。
その後何回かはテレビで放映されたのだろう。私はクラリネットの鈴木孝二氏にビデオを借りて、やっと観ることができた。
そしてその後著作権が切れたのか、DVDで売り出され500円で買った。あんなに観たいみたいと思っていたものが、あっけなく手に入り拍子抜けしたものだ。
まだご覧になっていない方がいらしたら、是非一度観ておいたらどうだろう。
ビリー・ホリデイが出演した唯一の劇映画であり、またルイ・アームストロングや、バーニー・ビガード、キッド・オリー、バンク・ジョンスンなど、そうそうたるメンバーが出演し、演奏しているのである。それを観・聴きするだけでも相当な価値があるだろう。
ところで今日は、映画「New Orleans」の話ではない。その映画「New Orleans」の主題歌(曲)が「Do You Know What It Means To Miss New Orleans?」(詞エディ・デランゲ、曲ルイ・アルター)であり、ライブの記録の中で見つけたので「SWING TIMES」のレパートリー紹介を兼ねてお話ししようというのである。
1947年公開のこの映画のオリジナル曲であるから、他のスタンダード曲と比べてそう古い曲ではない。が、好い曲だと思う。
初めて聴いた時、初めて聴いたにも関わらず「懐かしい」という気持ちがこみ上げてきた。もちろん歌詞の意味も知らず、また英語も得意ではないからあの長いタイトルを言われても、すぐに意味も分からずにいた。なのに、何だか無性に懐かしく思ったことを憶えている。
以来、この「Do You Know What It Means To Miss New Orleans?」が個人的に好きになった。
ただあまりにタイトルが長く一気に言おうとすると舌を噛みそうになるので、普段は前を全部略して、ただ「ミス・ニューオーリンズ」と片付けてしまう。
知らない人に「ミス・ニューオーリンズが好きで━」と言うと、ミス・ジャパンなどと同じに女性のことかと思われそうだが、もちろんそうではない。
「失う」などの意味の「ミス」で直訳すれば、ニューオーリンズを失う(忘れる)ということはどういうことか分かるかい?とでもなるんだろうか。意訳すれば「懐かしのニューオーリンズ」とでもいおうか。
2005年のハリケーン カトリーナでニューオーリンズを離れることを余儀なくされた人たちには、まさに故郷ニューオーリンズを恋う曲といえる。

あの6月28日のライブの日、個人的に私が好きな曲ということをどこかで聞いて知っていて、リーダーがプログラムの中に入れたくれたと言う。
休憩時間にそのことをリーダーから聞いて喜んでいるところへ、「グレン・ミラー生誕地協会」の青木秀臣氏が顔を出し、「やあ、ありがとう!ホントにやってくれたんだ、大好きなミス・ニューオーリンズ、好かったよ!」だって━
何のことはない、ミス・ニューオーリンズの大好きなヤツが2人いるから、まとめて面倒見ちゃえ!というだけのことである。
とはいえ好かった。普段コンボや歌で聴くことは結構あるが、ビッグ・バンドのクラリネットで聴けるチャンスなどそうはない。名曲であり、名演だった。
これから時々、「SWING TIMES」のレパートリーを少しづつ紹介していこうと思う。
ライブのプログラムは毎回載せていきますが、そんな中から、あるいは埋もれている曲などを取り上げて、できれば演奏時のエピソードなども混ぜながら紹介していきましょう。
次回の「鈴木正男& SWING TIMES」の定期ライブは━
●10月27日(水) 南青山「MANDALA」
open 18:30 start 19:30 charge
一般(2set)\4,500(1drink付)、学生(2set)\2,500(1drink付)
●12月31日(金)大晦日は「Swing Jazzで年越しを!カウント・ダウン in 南青山MANDALA」
open 21:00 start 22:00~元旦深夜まで
charge 一般(3set)\5,500(1drink付)、学生(3set)\2,500(1dring付)
チケットのお求めは━南青山「MANDALA」 tel 03-5474-0411
そこで本稿の1回目「Let’ Swing!」でも紹介した、6月28日のライブでの「Dou Know What It Means To Miss New Orleans?」を見つけた。
私ごとながら、長いこと観たいみたいと思いながらも観られないでいた映画があった。日本で公開はされておらず、つい最近までビデオなども市販さていなかったと思う。なのにも関わらず観たことのある人がいて悔しく思ったものだ。

「New Orleans」(監督アーサー・ルービン、1947年公開。アメリカ)である。
イラストレーターであり、映画監督でもある和田 誠氏によると1960年代に初めてテレビで放映されたという(著書「映画とジャズ」より)。
その後何回かはテレビで放映されたのだろう。私はクラリネットの鈴木孝二氏にビデオを借りて、やっと観ることができた。
そしてその後著作権が切れたのか、DVDで売り出され500円で買った。あんなに観たいみたいと思っていたものが、あっけなく手に入り拍子抜けしたものだ。
まだご覧になっていない方がいらしたら、是非一度観ておいたらどうだろう。
ビリー・ホリデイが出演した唯一の劇映画であり、またルイ・アームストロングや、バーニー・ビガード、キッド・オリー、バンク・ジョンスンなど、そうそうたるメンバーが出演し、演奏しているのである。それを観・聴きするだけでも相当な価値があるだろう。
ところで今日は、映画「New Orleans」の話ではない。その映画「New Orleans」の主題歌(曲)が「Do You Know What It Means To Miss New Orleans?」(詞エディ・デランゲ、曲ルイ・アルター)であり、ライブの記録の中で見つけたので「SWING TIMES」のレパートリー紹介を兼ねてお話ししようというのである。
1947年公開のこの映画のオリジナル曲であるから、他のスタンダード曲と比べてそう古い曲ではない。が、好い曲だと思う。
初めて聴いた時、初めて聴いたにも関わらず「懐かしい」という気持ちがこみ上げてきた。もちろん歌詞の意味も知らず、また英語も得意ではないからあの長いタイトルを言われても、すぐに意味も分からずにいた。なのに、何だか無性に懐かしく思ったことを憶えている。
以来、この「Do You Know What It Means To Miss New Orleans?」が個人的に好きになった。
ただあまりにタイトルが長く一気に言おうとすると舌を噛みそうになるので、普段は前を全部略して、ただ「ミス・ニューオーリンズ」と片付けてしまう。
知らない人に「ミス・ニューオーリンズが好きで━」と言うと、ミス・ジャパンなどと同じに女性のことかと思われそうだが、もちろんそうではない。
「失う」などの意味の「ミス」で直訳すれば、ニューオーリンズを失う(忘れる)ということはどういうことか分かるかい?とでもなるんだろうか。意訳すれば「懐かしのニューオーリンズ」とでもいおうか。
2005年のハリケーン カトリーナでニューオーリンズを離れることを余儀なくされた人たちには、まさに故郷ニューオーリンズを恋う曲といえる。

あの6月28日のライブの日、個人的に私が好きな曲ということをどこかで聞いて知っていて、リーダーがプログラムの中に入れたくれたと言う。
休憩時間にそのことをリーダーから聞いて喜んでいるところへ、「グレン・ミラー生誕地協会」の青木秀臣氏が顔を出し、「やあ、ありがとう!ホントにやってくれたんだ、大好きなミス・ニューオーリンズ、好かったよ!」だって━
何のことはない、ミス・ニューオーリンズの大好きなヤツが2人いるから、まとめて面倒見ちゃえ!というだけのことである。
とはいえ好かった。普段コンボや歌で聴くことは結構あるが、ビッグ・バンドのクラリネットで聴けるチャンスなどそうはない。名曲であり、名演だった。
これから時々、「SWING TIMES」のレパートリーを少しづつ紹介していこうと思う。
ライブのプログラムは毎回載せていきますが、そんな中から、あるいは埋もれている曲などを取り上げて、できれば演奏時のエピソードなども混ぜながら紹介していきましょう。
次回の「鈴木正男& SWING TIMES」の定期ライブは━
●10月27日(水) 南青山「MANDALA」
open 18:30 start 19:30 charge
一般(2set)\4,500(1drink付)、学生(2set)\2,500(1drink付)
●12月31日(金)大晦日は「Swing Jazzで年越しを!カウント・ダウン in 南青山MANDALA」
open 21:00 start 22:00~元旦深夜まで
charge 一般(3set)\5,500(1drink付)、学生(3set)\2,500(1dring付)
チケットのお求めは━南青山「MANDALA」 tel 03-5474-0411
スポンサーサイト
| ホーム |